帰宅途中に迷子になった新入児童を見つけて保護した小学5年生に、茨城県警竜ケ崎署は10日、感謝状を贈った。受け取った龍ケ崎市立小5年の小林和(のどか)さん(11)は、「感謝状をもらってうれしい」と笑顔を見せた。

 授業参観があった4月21日午後、小林さんは集団下校の途中で道に迷っていた同じ学校の男子児童(6)を見つけた。
列を離れて近づくと、1年生がつけるランドセルの黄色いカバーに別の地区名が書かれていた。
「はぐれちゃったの?」と声をかけ、家を尋ねたが、男子児童は「わからない」。児童の家を探している途中、仲のいい友達の母親に出会った。事情を話すと母親が学校へ連絡し、男子児童は学校で待っていた家族のもとへ無事送り届けられた。

 声をかけた行動について小林さんは、「放っておいたら寂しくなるだろうな、と思って声をかけた」と振り返った。同署の櫻井検二署長は「機転を利かせ勇気をもって声をかけてくれた。大人でもなかなかできないことをやってくれた」とたたえた。(佐藤清孝)


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