我々日本人は日頃からタコを食すことから、あまり気にならないかもしれないが、よくよくタコを見てみると、その姿は異様と
しか言いようがない。火星人がタコ型にイメージされたり、クトゥルフ神話に登場する異形の神がタコをモチーフに描かれていた
り、特に欧米でタコが地球外的生命体、あるいは超自然的存在としてイメージされることが多いのも頷ける。

 以前トカナでもお伝えしたように、2015年8月に学術誌「ネイチャー」上で発表された研究では、タコの遺伝情報が極めて複雑だ
ということが分かり、研究者は「(タコは)まるでエイリアンのようだ」と、驚嘆の声をあげていた。生物学的に見てもタコほど
奇妙な生物は存在しないのだ。そして今回、英紙「Daily Mail」(5月14日付)によると、全世界33人の研究者らによる共同研究に
より、やはりタコの祖先は地球外から飛来した可能性が高いことが明らかになったという。

 学術誌「Progress in Biophysics and Molecular Biology」に発表された同論文で、研究者らは、まずパンスペルミア説の是非を
再検討し、「銀河系内の居住可能な惑星の全体が、1つの生物圏を形成している」という仮説から、ウイルスの重要性を指摘。とい
うのも、ウイルスには生命体を構成している遺伝情報を変える能力があるからだという。

また、タコと太古の貝の一種の遺伝情報を比べたところ、ある時突然、タコの進化が急激に早まったことが分かったそうだが、
これも、地球に降り注いだエイリアン・ウイルスがタコの遺伝情報を複雑化したことが原因ではないかという。
http://tocana.jp/2018/05/post_16897_entry.html