ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は13日(現地時間)、北朝鮮の非核化について
「全ての核兵器を廃棄し、テネシー州オークリッジまで運搬することを意味する」と述べた。
北朝鮮の完全な非核化のために、北朝鮮にある全ての核兵器を米国に搬出し、米国が直接廃棄する
というわけだ。ポンペオ国務長官は11日、非核化の見返りに「北朝鮮の繁栄」という「あめ」を
ちらつかせ、一方でボルトン補佐官は恒久的な非核化のための具体的なやり方を提示するという
「ムチ」を振ったわけだ。

 ボルトン補佐官は同日、米国のABC、CNNテレビとのインタビューで「恒久的な非核化(PVID)
とはどんなものか」との質問に対し「全ての核兵器を除去・廃棄し、米国に搬入すること」として
「(PVIDは)保障という恩恵が北朝鮮に流れ込む前に実現しなければならない」と述べた。
さらに「非核化の手続きは完全に進行しなければならず、それは不可逆的なものだ」と主張した。
オークリッジ国立研究所は第2次世界大戦当時、原子爆弾の製造を主導していた機関で、リビアで
廃棄した核物質と装備を保管している。米国が北朝鮮の核兵器処理の場所について言及したのは
これが初めてだ。

 ボルトン補佐官はまた「非核化とは単に核兵器だけを意味するわけではなく、北朝鮮か過去に
何度も同意してきたウラン濃縮とプルトニウム再処理能力の放棄も意味する」として「弾道
ミサイル問題も交渉の議題に入っているし、化学・生物兵器についても考えなければならない」
と述べた。非核化の概念について、核の原料、製造手段の廃棄だけでなく、大陸間弾道ミサイル
(ICBM)や生物・化学兵器など大量破壊兵器(WMD)全般の廃棄まで範囲を広げたわけだ。

 ボルトン補佐官は「北朝鮮は(核・ミサイル)施設の位置を全て公開し、開放的な視察を認めな
ければならないだろう」として「われわれは、これを非常に早く実施することを願う」と述べた。
さらに、北朝鮮の核廃棄と検証の過程で「国際原子力機関(IAEA)が役割を果たすだろう」と
しながらも「実際の核兵器の解体は米国が実施するもので、恐らくほかの国々の支援を受ける
だろう」と述べた。ボルトン補佐官はまた、米朝首脳会談で「(北朝鮮による)韓国人と日本人の
拉致被害者問題についても取り上げる予定だ」と述べた。

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