Jアラート訓練、2018年度は4回計画 神奈川県
5/12(土) 21:02配信 カナロコ by 神奈川新聞

 弾道ミサイル発射や津波、緊急地震速報などの情報を国が自治体に伝える全国瞬時警報システム(Jアラート)について、県は11日、
今月16日を皮切りに本年度中に訓練を計4回実施する計画を明らかにした。
一部では北朝鮮問題の平和的解決に水を差すと懸念する声もあるが、県などはミサイルを想定した訓練ではなく「システムの稼働確認が主眼」と説明している。

 県によると、訓練は16日のほか8月29日、11月21日、来年2月20日。
いずれも午前11時に、各市町村の防災行政無線などでアナウンスとチャイムを流す。北朝鮮の弾道ミサイルを想定した今年1月の訓練とは異なり、サイレン音は鳴らさず避難訓練も行わない。

 訓練は国主導で全国一斉に実施。これまでの訓練で機器が正常に動かず住民に伝わらないトラブルが相次いでおり、
総務省消防庁は「不具合発生の抑制を着実に進める」と説明。県も「北朝鮮情勢にかかわらず、緊急時に迅速で確実な情報を住民に伝えるよう行う」としている。

 ただ、朝鮮半島の南北首脳会談が実現し米朝首脳会談が予定される今、南北融和ムードと平和的解決にマイナスと映りかねないと懸念する声もある。

 市民の中には「Jアラートの想定はミサイル発射」との認識が浸透していることを念頭に、立憲民主党の阿部知子氏(衆院12区)は11日の衆院内閣委員会で同訓練について質問。
「朝鮮戦争の平和的解決が何より望まれる中、誤ったメッセージを送ることにならないか。非常にセンシティブな時期なので、延期か中止してほしい」と要請した。答弁に立った菅義偉官房長官(同2区)は「変なメッセージを与えるものにはならない」と理解を求めた。
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