日本は技術大国であり、今でも多くの基幹技術を持ってはいるものの、スマートフォン市場においては全く振るわない状況だ。日本国内を見ても、アップル社が優勢で、中国市場では日本メーカーの携帯電話そのものを見かけなくなって久しい。

 中国メディアの快資訊は7日、日本がスマートフォン市場で成功できない3つの理由について分析した記事を掲載した。記事によると技術では今でも中国より上であるとしており、技術力の問題ではないのだという。

 記事はまず、日本独特の「ガラパゴス化」を指摘した。かつて日本市場では日本の携帯産業が独自の進化を遂げ、高品質の携帯電話を開発し、欧米の海外企業を日本市場から撤退させるの競争力を持っていたが、結果として競争相手がいない環境を作ってしまったと分析。ライバルがいないため良いスマホが作れなかったのだと論じた。

 別の理由として、技術ではなく「マーケティングの考え方に問題がある」と指摘。消費者のニーズよりも質の追求を重視した結果、自己満足の製品になってしまい、不必要な機能が多くて無駄にスペックが高く、そのため価格も高くなり消費者に受け入れられなくなったと分析した。

 3つ目の理由は、「海外市場の圧力」を挙げた。アップルはブランド力と使い勝手の良さ、中国のシャオミーはコストパフォーマンスと、それぞれ消費者にアピールできる魅力があるが、日本製品には厳しい海外市場のシェアに食い込むだけのアピールポイントがなかったということのようだ。

 技術が高いのに日本のスマホが世界市場では存在感がないというのは確かにおかしな話だが、日本メーカーの多くが製品から部品の提供へと舵を切っていることも大きな要因と言えるだろう。中国の誇るスマホメーカーも、中身を見ると日本製部品が少なくないことに、多くの中国人が驚くに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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