「一番の特徴は、空港のラウンジや搭乗口の写真をアップして、そこに一言だけ添えていること。『しばらく旅に出ます』『東京を離れます』とか。
でも、一番ムカつくのは『さて、どこに行くでしょう?』というクイズ文ポスト。誰も知りたくねーよ、とつっこんでます。
放置しとけばいいのに、頭の悪いそのおじさんの友達がこれにコメントしちゃうんですよね。
『もしかして…海外?』とか。どちらも構ってちゃんですよね」(28歳・江東区在住・飲食店勤務・既婚)

 笑うしかない。

 こうした若い女性のコメントに対して「無視すればいいじゃない。ブロックしたら? ネットリテラシー低くない?」「若い子だって同じことやっているじゃない。なんで俺たちは文句言われる?」とコメントするおじさんたちがいる。

 これもまた笑える。なにをムキになっているのだ。若い女性が「行ってきまーす」と空港で投稿すれば、はしゃいでいる様子もかわいく見える。もちろん、おばさんも、はしゃぐ。かわいいかどうかは別にして、おばさんのはしゃぎは市民権を得ている。

 が、おじさんがやると「ナニ、はしゃいでいる?」と白い目で見られる。

そのはしゃぎへのおちょくりぶりが「エアポート投稿おじさん」という絶妙な表現になっている。いや、おちょくると書いたが、もっと生理的な嫌悪感かもしれない。

 というのも、おじさんは普段仕事で何となく格好つけているからだ。そのくせエアポートごときで浮つくから、「結構、脇が甘いんじゃないの?」と若い女性に思われてしまう。
日常、彼女たちの腹の底にたまっているどんよりとした不満が、ここで一気に集中する。その点が仕事で威張る一方でない(ふりが上手い)おばさんが、おじさんと違うところだ。

 つまり、この一見どうでもいい「エアポート投稿おじさん」の問題は、おじさんの日常での素振りや発言の「上げ底ぶり」を辛辣に批判している、と読めないだろうか。

批判の的は中年男性の日常の「上げ底」だ 「エアポート投稿おじさん」に女性が抱く嫌悪感
https://www.sankeibiz.jp/compliance/news/180506/cpd1805060600001-n1.htm