お金の出し入れが10年以上ない「休眠預金」を民間の公益活動に活用するため、各銀行がシステム整備に乗り出した。
投資額は大手銀行5グループだけで50億円程度とみられる。
「前例のない社会実験」ともいわれる休眠預金の活用は、低金利の継続やITを駆使した金融サービス「フィンテック」の進展を背景に新規採用の抑制、店舗網の見直しといった構造改革を迫られる銀行にとって、重い負担となりそうだ。

 休眠預金の活用は、銀行がまず、預金保険機構にお金を移すところから始まる。各行が着手したシステム開発は、この対応に必要な措置という。

 お金はその後、首相が指定する指定活用団体で厳正に管理される。
地域の公益活動事情に詳しい資金分配団体を経て、来秋には、若年層の支援や地域活性化に取り組む民間非営利団体(NPO)への助成・融資・出資が始まる。

10年以上放置「休眠預金」が来秋にもNPOに活用…前例のない社会実験
https://www.sankei.com/premium/news/180508/prm1805080001-n1.html