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伊織さんの母仲村美和さんは「教育の部分で、選択肢がない状況にあるので、息子の希望が、気持ちが置き去りにされている状況。是非皆さんで検討していただきたい」と話しました。

申請では、今回の不合格は、本人の能力不足ではなく、社会の側に受け入れるシステムがなかったからではないかと、県立高校の入学者選抜要項に独自の評価方法を盛り込むよう求めました。

これに対し、県の担当者は「調整委員会に諮りたい」としました。

また、両親らは、同様の陳情に絡む県議会文教厚生委員会での参考人招致にも伊織さんとともに臨み、健常者と障害者を分ける分離教育とならないよう、制度の見直しを訴えました。

伊織さんの父・仲村晃さんは「日々、息子や(中学の)友人との関わりを見ている中で、大人が考えない発想で子どもたちは関わっているのを自分たちは見てきたので、それを高校受験という壁で諦めることができなかったので、今日に至った」と話しました。

また、県自立生活センター・イルカの長位鈴子代表は「いつ社会の人と関われるのというのが、今とても大きな問題と思う。私たちはあえて、伊織さんが普通学校に行きたいと言った時に、これだと思った」と話しました。

県議会への陳情は6月定例会で審議が続けられます。

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おしまい