テレ朝・角南社長 女性記者セクハラ問題で自社の対応に「残念で遺憾」(抜粋)

 女性社員は以前から上司にセクハラ被害を訴え、1年前から夜の1対1の会合
は避けていたというが、なぜこの日は福田氏との会合に臨んだのか。記者から
「福田氏との会合を受けたデスクが想定されるセクハラ被害を黙認したのでは?」
の指摘も出たが、篠塚浩取締役報道局長は「確認させてください」とコメント
しなかった。また、女性記者や上司の処分の有無などに関して、角南社長は
「現在、調査を続けているところでございます」と明言を避けた。

 テレビ朝日によると、女性記者らへの聞き取りで、いくつかの事実が判明。
女性記者と福田次官との1対1の会食は1年半ほど前から1年前ぐらいにかけて
数回行われたが、食事のたびにセクハラ発言があり、会話も録音することがあった。
 そのため、セクハラ被害に遭わないよう、上司と相談のうえ、1年ほど前から
1対1の夜の会合は避けていたが、今月4日、NHKが夜7時のニュースで森友
問題で独自ニュースを報じたため、女性記者はデスクからの指示があり、その
裏付け取材をすることとなり、たまたま福田氏から電話があったことで、夜9時
頃から夜10時頃まで、1年ぶりに福田次官との夜の食事を伴う1対1の取材に
臨んだ。デスクには福田氏と会うことは伝えていたという。
 その時もセクハラ発言が多数あったため、自らの身を守るため、会話を録音
した。後日、セクハラの事実をテレビ朝日で報じるべきでないかを上司に相談
したが、上司は「今のメディア状況の中で、自分の経験からしても現実的に放送
は難しい。声を上げることでダメージを被りかねない、放送できたとしても二次
被害がある」として報道は「難しい」と返答。女性記者はセクハラ被害が黙認
される恐れがあると考え、「週刊新潮」に持ち込み、取材に応じたという。
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/04/24/kiji/20180424s00041000267000c.html