愛媛県今治市の刑務所から受刑者が逃走した事件で、潜伏先と見られる広島県尾道市の島では、
地元の消防団のおよそ300人も加わって島に1000軒以上ある空き家の確認を行っています。

盗みなどの罪で服役中だった平尾龍磨受刑者(27)が今月8日に愛媛県今治市の松山刑務所の
作業場から逃走して22日で2週間がたちます。

潜伏先と見られる広島県尾道市の向島では、住宅などから現金や衣類などが盗まれる被害が
相次ぎましたが、今月13日を最後に盗みの被害は確認されておらず、その後、手がかりは
見つかっていません。

22日は警察に加え、地元の消防団員およそ300人も出て、島に1000軒以上ある空き家の確認を
行っています。団員らは、空き家のドアや窓の施錠の状況や電気が使われた形跡がないかを
確認して回り、不審な人物を見つけたらすぐに警察に通報することにしています。

尾道市消防団の濱井忠昭団長は、「消防団は地域に密着しており、地元の安全安心のため
参加しました」と話していました。

島では連日の検問による激しい渋滞が起きているほか、子どもの送り迎えを保護者が続けるなど
生活への影響も広がっていて、警察は身柄の確保を急いでいます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180422/k10011413261000.html