インドネシアのバスキ・ハディムリヨノ公共事業・国民住宅相は20日午後、「日本インドネシア国交樹立60周年記念シンポジウム」(日本経済新聞社など主催)
での討論で、「インフラの整備で日本との連携をさらに強化したい」と述べた。ジョコ政権が50兆円規模の大規模なインフラ開発を進めるなか、
日本による資金・技術面の一段の支援に期待を示した。

 バスキ氏は「東南アジアの中でインドネシアのインフラ整備は遅れてきた。(他国との)インフラ開発の競争に勝つため、資金や人的資源が必要だ」と強調した。
そのために国家予算や円借款など海外からの資金支援に加え、「民間資金を使う官民パートナーシップ(PPP)方式など新しい手段で資金を調達していく」と述べた。

 バスキ氏はインドネシアが日本と同様に島国であり、水害など災害の多さも共通すると指摘。これまでも日本の協力を受けて島と島を結ぶ橋梁や空港、
砂防ダムなどが整備されたと述べた。日本の支援でダム建設に携わったインドネシアの人材が「経験を生かして様々な政府組織で活躍している」と紹介し。
日本に対する謝意も示した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29632150Q8A420C1000000/