謎の生き物、横浜で撮影 サイのような皮膚…実はタヌキ
2018年4月19日22時24分

横浜市栄区公田町の佐藤千恵子さん(62)は今月初め、
自宅2階のベランダから「見たことのない生き物」を撮影した。
サイのようなゴツゴツした皮膚の動物7〜8匹が甲高い
鳴き声を上げてじゃれあったり、走り回ったり。
2カ月ほど前から夜中に道路で見かけることがあったが、
昼間に見たのは初めてだった。

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市動物園課などによると、生き物の正体は皮膚病にかかった野生のタヌキ。
ダニの一種が皮膚の下に入り込んで感染。体毛が抜け落ち、皮膚がむき出しになるという。

県自然環境保全課によると、皮膚病にかかったタヌキは県内で広く見られるという。
県は自然環境保全センター(厚木市)や横浜市内の動物園など4カ所で、
けがや病気で弱った野生鳥獣を受け入れており、2016年度に
保護されたタヌキは交通事故などを含めて212匹。
保護件数はここ10年、150〜200匹ほどで推移している。
特定外来生物のアライグマを捕獲するわなにかかったタヌキが皮膚病だったケースも多いという。

https://www.asahi.com/articles/ASL4J5T2GL4JULOB01H.html