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自宅アパートのくみ取り式トイレで女児を産み落として殺害したとして、大阪府警は19日にも、女児の母親を殺人容疑で再逮捕する方針を固めた。
捜査関係者への取材でわかった。これまでの捜査に「生活が苦しく、産んでも育てられないと思った」などと説明しているといい、府警は生活実態についても調べる。

 母親は大阪府枚方市津田駅前1丁目の無職、石井智美容疑者(31)。女児の遺体を放置したとする死体遺棄容疑で逮捕されている。

 事件は3月30日午前、アパート敷地内のくみ取り式トイレのタンクを清掃していた市職員が遺体を見つけ、110番通報したことで発覚。
自宅にいた石井容疑者が交野署の捜査員に、「(30日未明に)陣痛が来たのでトイレで赤ちゃんを産み落とした」と説明したため、同署が逮捕した。

 その後遺体を司法解剖したところ、死因は不詳だったものの呼吸していた形跡が確認され、石井容疑者も「産声が聞こえた」と供述した。

 府警は女児が死産ではなく、生きた状態で生まれたと判断。新生児をトイレに放置すれば死ぬことは認識できたとして、殺人容疑で再逮捕することにした。

 石井容疑者は母ときょうだい2人、自身の長女、長男との6人暮らしという。