広島高2刺殺14年逃走犯逮捕、尻蹴り男と指紋一致

 2004年(平16)10月、広島県廿日市市で高校2年北口聡美さん(当時17)が刺殺された事件で、廿日市署捜査本部は1
3日、殺人の疑いで山口県宇部市の会社員鹿嶋学容疑者(35)を逮捕した。別の暴行事件で採取された鹿嶋容疑者の指紋がドアノブ
に残されていたものと一致。DNA型も北口さんの爪に残っていた皮膚片から検出されたものと一致した。鹿嶋容疑者は容疑を認めている。

 広島県警が延べ30万人の捜査員を投入し、08年からは有力情報の提供者に最高300万円の懸賞金を支払う捜査特別報奨金の
対象にしていた事件が、発生から13年半で急展開した。捜査関係者は「数日の間に指紋やDNA型が一致し、逮捕に踏み切った。急転直下の出来事だった」と明かした。

 捜査関係者によると、山口県警が捜査し、書類送検した暴行事件で採取された指紋が11日に一致し、12日にDNA型も一致し
た。鹿嶋容疑者が勤務していた土木工事会社(宇部市)の社長によると、鹿嶋容疑者は今月初め、勤務態度が悪いと同僚の尻を蹴り
、同僚に通報された。取り調べを受け、書類送検されていた。真面目で無欠勤。この暴行事件以外は問題はなく、これまで1度も捜査線上に浮かんでいなかった。
https://www.nikkansports.com/general/news/201804140000208.html