【小泉】一番の鍵は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックが終わったあとですよ。
瀧本】祭りのあとですね。

【小泉】東京五輪のあと、日本を様々な課題が襲います。ひとつは人口減少。
「日本創成会議」が発表した2040年の人口推計では、全国の地方自治体の半数が「消滅可能性都市」と名指しされました。
僕の地元である三浦市も、ある小学校では今年の新入生がたったの3人でした。こうした自治体が増えています。

さらに社会保障の問題があります。2025年には団塊の世代が75歳以上となります。
年金、医療、介護の負担はさらに重くなる。
消費税を10%に上げたとしても対応しきれません。それは誰もがわかっていることです。

2020年以降の日本は、これまで見て見ぬふりをしていた課題と、向き合わざるをえなくなります。
これからの日本の課題は「国が全部やります」というわけにはいきません。

【瀧本】なるほど。これからの政治は「皆さんに残念なお知らせがあります」というアナウンスが多くなりますよね。
ただ、バブル景気を知っている世代は、景気さえ上向けば何とかなる、と考えている節がありますね。
http://president.jp/articles/-/12638?page=2