校則は社会に出るためのマナーを習得する訓練


 校則とは、一言でいうと学校内の決まりや規則のことだ。文部科学省は「児童生徒が健全な学校生活を営み、より良く成長・発達していくため、各学校の責任と判断の下にそれぞれ
定められる一定の決まり」と定義している。

 さらに、校則の中身や運用については、生徒、保護者、地域、時代の変化などを踏まえて見直しを進めることが大切だと、その教育的意義を強調している。

 では、こうした考え方はもはや
時代遅れなのだろうか。ネット上などでは、ブラック校則が問題になるにつれて「校則自体、もう必要ないのでは……」といった声が広がっている。しかし、野々村氏はこうした見方に「校則をなくすべきという意見には賛成できません」と
反論する。

「私も、ブラック校則に関してはとんでもないものだと思います。しかし、だからといって校則をなくすというのは短絡的すぎる。校則とは、生徒に『学校という集団組織の一員としての自覚を持つ』ことを促す規則です。
服装や髪型をはじめ、決められた時間を守るなど、校則とは社会に出るために必要な最低限のマナーを習得する訓練ともいえるものなのです」(野々村氏)

 つまり、学校内の決まりをしっかり守ることにより、「社会人としての
礼儀や身だしなみを学ぶ効果が期待できる」というのが野々村氏の考えだ。

http://biz-journal.jp/2018/04/post_23006.html