なぜ、西野朗・日本サッカー協会(JFA)前技術委員長(63)が、ハリルホジッチ前監督の後任に指名されたことに異議を唱える人がいないのか。

 代表監督経験ゼロ。しかもW杯本大会の2カ月前という時期にだ。究極のデタラメ人事というしかないが、
ハリル前監督の解任理由を探っていくと答えは出てくる。サッカー関係者が言う。

「ハリルさんはロシアW杯最終予選突破後、新戦力を試したいと言ってFW本田、FW岡崎、MF香川のビッグ3を外すようになった。
知名度の高い3人がいなくなって注目度は低下。テレビ視聴率も低迷するようになった。キリン、アディダスの2大スポンサー、
取り仕切っている大手代理店などの間で『ハリルはW杯本大会のメンバーからもビッグ3を外しかねない』と不安と動揺が広がり、解任に向けた動きにつながった」

 西野新監督は12日の就任会見で、「フラットな状況で考えたいが、ベースとなる選手は変わらない」とコメントした。

「西野監督の頭の中はほぼ固まっている。何よりも実績と経験重視のメンバー選考です。GK川島、DF長友、MF香川、FW本田、FW岡崎のビッグ5をチームの骨格に据え、
23歳の新鋭FW中島、W杯最終予選でゴールを量産した26歳FW原口といった選手と組み合わせながらチームをつくっていく。
あとテレビ局やスポンサーや大手代理店、一般のサッカーファンを驚かせるサプライズも考えている。FC東京に所属する天才16歳MFの久保建英をメンバー入りさせるプランです。
メッシ2世と呼ばれる天才プレーヤーの代表入りは話題性十分ですから」(サッカーライター)

 ハリルホジッチ監督の解任は、結果としてJFAがテレビ局やスポンサーや大手代理店の意向をくんだから。後
釜の西野新監督が彼らの意に沿うタイプの指揮官なのは当然だし、周辺から異議など出るはずがない。
そんな西野新監督だからこそ、テレビ局やスポンサーを喜々とさせるサプライズ起用もあり得るというのだ。

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