世界ボクシング評議会(WBC)フライ級王者の比嘉大吾(22)=浦添市出身、宮古工業高出、白井・具志堅スポーツ=は14日に行われた世界戦の前日計量で、リミット(50・8キロ)から900グラムオーバーの51・7キロで体重超過となった。

比嘉には2時間の猶予が与えられたが、計量会場に姿を現さず王座剥奪(はくだつ)となった。
具志堅会長は「全ては自分の責任」と謝罪した。

挑戦者で同級2位のクリストファー・ロサレス(23)=ニカラグア=は300グラムアンダーの50・5キロで1回でパスしていた。

日本人が世界戦で体重超過となるのは初めて。

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世界戦で日本選手が初めて体重超過を犯す失態に、計量会場は重苦しいムードに包まれた。
比嘉大吾と並ぶ15戦連続KO勝利の日本記録を持ち、同じ沖縄出身の元世界王者、浜田剛史氏は「(体重は)落として当たり前。せっかく沖縄からファイターが出てきて盛り上がっていたのに。応援してくれている人の気持ちを大きく裏切った」と怒気を含んだ表情で語った。

3月の世界戦の前日計量でもルイス・ネリ(メキシコ)が体重超過で王座を剥奪された。
日本ボクシングコミッションの安河内剛事務局長は「ネリに続いて今度は日本の王者でも体重超過があったことを真摯(しんし)に受け止めないといけない」と、険しい表情で厳罰を科す方針を示した。

王座を奪う意欲満々だったロサレスは比嘉より8センチ高い身長で、3カ月の間に約12キロ落とす調整を完遂。「すごく残念。心を痛めている」と話した。

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