防衛省が国会で「不存在」としていた自衛隊イラク派遣時の日報が見つかった問題で、日報に「戦闘」という表現が複数記
載されていることが防衛省幹部への取材で明らかになった。同省は来週にも保管されていた1万4000ページ以上の日報
のうち、他国軍から得た情報などを黒塗りにした上で、「戦闘」との表記がある部分を公開する可能性が高いという。自衛
隊の活動地域を「非戦闘地域」としてきた政府答弁との整合性が改めて問われそうだ。

 イラク派遣を巡っては、他国軍の武力行使との一体化を禁じる憲法との整合性を図るため、自衛隊の活動地域は「非戦闘地域」に限定されていた。

 しかし、活動では派遣部隊の宿営地にロケット砲が撃ち込まれるなどしており、自衛隊の内部資料にイラク派遣が「純
然たる軍事作戦であった」と記されていた。【前谷宏、秋山信一】

https://mainichi.jp/articles/20180414/ddm/001/010/143000c