私は、コンテンツ産業を守るため、日本が誇るべき漫画文化を守るため、こうした海賊版サイトは徹底的に撲滅すべきで、現状を放っておくわけにはいかない!今すぐなんとかすべき!という立場です。
その意味で、政府がやる気を出して腰を上げたことは評価します。

しかし、サイトブロッキングとなると、ちょっと待てよ、となるわけです。

今日も委員会で、この緊急対策を所管する内閣府に聞きました。

問 「今回3つのサイトが不適切であると認定してサイトブロッキングすることにした、ということだが、誰が“不適切”と判断したのか」
答 「政府が判断した」

つまり、政府がこれは適切、不適切と判断するということで、これはよく考えたら恐ろしいことです。
政府が今後不適切と判断したものをブロックできるとすると、中国のネット状況と変わらなくなってしまうのではないか、と。

この点が今回の緊急対策の1番の問題なので、「緊急対策としてサイトブロッキングはこの3つに限り、今後は法整備を進めて立法措置で対応すべき」と林文科大臣に訴え、大臣からもそのようにしたい、と答弁をいただきました。

そのほかにも、サイトブロッキングの判断を民間のプロバイダに任せるというやり方もよくありませんし、よく言われる憲法の「通信の秘密」に抵触する可能性もあります。

サイトブロッキングではない立法措置を、我々議員側も知恵を絞り、日本の大事なコンテンツ産業を守りながら表現の自由も犯さない方法を早急に考えていきたいと思います。

今日質問したばかりですが早速取り上げていただきました。
http://blogos.com/article/290441/?p=2