4月8日の大相撲春巡業「富士山静岡場所」で、「ちびっこ相撲」に女子児童が参加できなかったことへ、批判が殺到中だ。日本相撲
協会は「安全面を考慮した措置で、女性が土俵に上がれない話とは別問題だ」と説明している。

13日放送の「バイキング」(フジテレビ系)でもこの問題が取り上げられ、MCの坂上忍さんは「こんな幼稚な屁理屈通用するんで
すか!?」「こっちのほうがよっぽど蔑視だと思う」などと批判。協会のイメージ戦略に疑問を投げかけていた。(文:okei)

「このタイミングで女人禁制という意思表示を猛烈にするって、どうなの」

この「ちびっこ相撲」は、土俵上で力士が子どもに稽古を付けるという、いわば相撲振興の色合いが強いイベントだ。静岡市での巡
業は2013年から始まっているが、少なくとも過去3年間は、男女の区別なく参加できていたという。

8日の開催に先立ち、相撲協会の荒磯親方から実行委員に「ちびっこ相撲に女の子は遠慮して欲しい」との連絡が入ったのは4日のこと。
今回参加予定だった女児は少なくとも3人おり、番組によると、参加できなかった女児は「かなり落ち込んだ様子だった」(女児の母親)という。

4日といえば、舞鶴市の巡業で人命救助のため土俵上に上がった女性を「女性の方は土俵から下りてください」と場内アナウンスし騒動
になった日だ。多くの批判を浴びたにも関わらず、なぜこのタイミングで?との疑問が生じる。

相撲レポーターの横野レイコ氏によると、これは午後2時ごろの出来事で、女児への連絡は朝しているため、この件とは関係がないとの
こと。もともと去年の10月から相撲協会内の議論で「女児は土俵に上げない」と決まっていたが、前日の堺巡業でまわしを締めて最前
列で見ている女児がいたため、「もっと徹底するように」との通達が回ったという。

それにしてもタイミングが悪い。坂上さんは、日馬富士を始めとした相次ぐ騒動を挙げ、「このタイミングでそれを押し通すというのはどうなんだろう」と強い口調で疑問を呈した。

「相撲協会のイメージ戦略がイケてない。負のイメージがずっと続いてる中で、このタイミングで女人禁制という意思表示を猛烈にするって、下手だなあと思っちゃう」
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