中国共産党青年団中央の中国版ツイッター・微博(ウェイボー)アカウントは9日、日本人女性が江蘇省南京市で市民に道を尋ねたらどう
なるかを実験した動画を紹介した。

 動画では、日本人だという1人の女性が、片言の中国語でさまざまな人に道を尋ねている。紹介された市民はみな快く道を教えてくれた。そ
して、女性がある中年男性に、「私は1人で日本から来たのですが、南京では誰も助けてくれないと思っていました」と話すと、この男性は「
あなたが日本人だからといって、南京大虐殺があったからといって、今の南京人のほとんどは日本人だから助
けないなんて考えは持っていないよ」と答えている。

 また、別の中年女性は、「南京人はとても友好的。日本人だからといって、危険な目に合わせるようなことはしない」と回答。「すごく嫌いでも
ないし、すごく好きでもない」という人もいたが、「恨んでいる」、「憎んでいる」と答えた人は動画の中ではいなかった。

 動画に出てくる高齢者たちは、「日本人も中国人もみんな友好的。市民はみんな友好的なのだ」、「悪いのは、一部の人たちだ」、「われわれは歴
史を追究したりしない。でも、歴史を忘れることはない」と語っている。

 この動画を見た中国のネットユーザーは「なぜか見てると涙が出てきた」、「歴史を忘れないということは、永遠に恨むことではない!」、「南京
人は日本人を仇のようには思っていない」など、市民の態度を称賛する意見が数多く寄せられた。しかし一方で、「このような実験に意味があるのか
」との懐疑的な見方をするユーザーも少なからず見られた。(編集担当:今関忠馬)(写真は南京市の遠景。提供:123RF)
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