テスラ、3月の死亡事故は「運転手の責任」
2018/04/12 09:51 The Wall Street Journal
 
米電気自動車(EV)大手テスラは11日、先月起きたテスラ車の死亡事故について、事故の責任は運転していた男性にあるとし、同社の半自動運転システム
「オートパイロット」は正常に作動していたとの見解を示した。運転手の遺族が弁護士を雇い、法的措置を検討していることを受けたもの。
この事故で死亡したウォルター・ホワン氏は3月23日、テスラのスポーツタイプ多目的車(SUV)「モデルX」で高速道路を走行中に中央分離帯に激突し、別の
2台と衝突した。テスラはその1週間後、事故が起きるまでオートパイロットは作動していたが、事故前の6秒間、ホワン氏の手がハンドルに触れたことは感知
されなかったと発表した。
テスラは11日、事故の責任は運転手にあるとの立場をより明確にした。テスラの広報担当は発表文で、「事故当時は晴天で、数キロ先を視認できる状況に
あった。つまりこの事故は、車両が何度も警告を発したにもかかわらず、ホワン氏が道路に注意を払っていなかった場合のみに起こったと言える」と述べた。
これに先立ち、サンフランシスコに拠点を置くミナミ・タマキ法律事務所が同日、ホワン氏の遺族からの依頼で不法死亡訴訟を起こす予定であることを明らか
にした。遺族は10日夜、現地のテレビに出演し、ホワン氏の運転に問題はなかったと訴えていた。
同法律事務所は発表文で、「テスラはこの大変な惨事の犠牲者に事故の責任を押し付けようとしているようだが、当事務所では同社のオートパイロット機能
に欠陥があり、それが死亡事故の原因になった可能性があると考えている」と述べた。

https://mainichi.jp/articles/20180331/dde/018/030/024000c
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