日報問題、国会に波及=与野党、対立激化
陸上自衛隊 国対委員長

 存在しないとされた陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報が見つかった問題をめぐり、与野党の対立が5日、激化した。
野党は、真相究明に向けて稲田朋美元防衛相ら関係者の国会招致や集中審議の開催を求める方針だが、与党は応じない構え。
反発を強める野党が衆院本会議を欠席するなど影響は国会に波及した。

 立憲民主党の辻元清美国対委員長は5日、国会内で自民党の森山裕国対委員長と断続的に会談。
「国会と国民を欺き続けたことは極めて重大だ。問題の全容解明は国会の責務で最優先の問題だ」として与野党国対委員長会談の開催を求めた。

 これに対し、森山氏は検討する考えを示すにとどまった。

 立憲、希望、民進、共産、自由、社民の6野党は「国会審議の前提が崩れた」(辻元氏)として衆院本会議を欠席。
予定されたバリアフリー法改正案の趣旨説明と質疑が見送られた。参院外交防衛委員会では、防衛省設置法・自衛隊法改正案の採決が行われなかった。
野党は当面、法案審議の新たな日程協議に応じない姿勢だ。(2018/04/05-17:39)

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018040500914&;g=pol