聖書のネット販売禁止か=宗教への締め付け強化−中国
2018年4月4日 15:53

中国のインターネット通販サイトから、聖書が一斉に姿を消した。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジアによると、当局が先月末、通販各社に販売禁止を命じたという。
中国政府は今月3日、約20年ぶりに発表した宗教政策に関する白書で、共産党による指導への支持を宗教界に求めるなど宗教の「中国化」を要求。販売禁止も締め付け強化の一環とみられる。
ネット通販大手の京東で4日、「聖書」をキーワードに検索すると、「関連商品は見つかりません」とのメッセージが表示された。イスラム教の聖典「コーラン」も同様だ。
最大手の淘宝(タオバオ)と、書籍に強い当当網では、「聖書百科事典」や「漫画聖書物語」など関連書籍は購入できるが、聖書は扱っていない。
誰でも手軽に入手できるネット販売の禁止には、政府非公認の「地下教会」信者の拡大防止のほか、聖書の独占販売による公認教会の収益確保が狙いとの見方もある。
4日、北京の王府井新華書店で店員に尋ねると、「聖書はもともと置いていない。欲しいなら教会に行って」と促された。

http://www.afpbb.com/articles/-/3170003
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