トヨタ自動車とスズキが、インドで完成車を相互に供給し合う方針を固めたことが29日分かった。
相手先ブランドによる生産(OEM)供給で、同日午後に発表する。スズキは現地で生産している小型車「バレーノ」など、トヨタは主力車「カローラ」が対象となる見通しで、2019年以降に実施する。

インドは中国や米国、日本に続く市場で、今後も成長が見込まれている。
強みを持つ車種を両社が出し合い、品ぞろえを増やして販売を拡大する狙い。
供給台数は今後詰める。スズキは現地で4割を超えるシェアを握る。
一方、トヨタは低迷しており、需要の大きい小型車でブランドを浸透させたい思惑もある。

トヨタとスズキは17年2月、環境や安全に関する技術やIT分野で業務提携へ向けた検討を始める覚書を締結し、具体策を協議してきた。

https://www.sankei.com/smp/economy/news/180329/ecn1803290051-s1.html