東証前引け 大幅続伸、2万1000円上回る 佐川氏発言で不安和らぐ
2018/3/27 11:52

 27日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅に続伸した。前日比344円58銭(1.66%)高の2万1110円68銭で終えた。節目の2万1000円を上回った。
前日の米株大幅高を好感し、朝方から買いが先行した。国会で始まった学校法人「森友学園」を巡る決裁文書改ざんに関する証人喚問で、
佐川宣寿前国税庁長官が踏み込んだ発言をしなかったことも、ひとまず投資家の国内政局に対する不安心理を和らげた。

 26日の米ダウ工業株30種平均が大幅反発し、上げ幅は699ドルとリーマン・ショック直後の2008年10月28日以来ほぼ9年5カ月ぶりの大きさになった。
米中双方の歩み寄りが伝わり、貿易摩擦激化への懸念がやや後退した。世界景気の拡大基調が揺らがないとの見方が広がった。

 佐川氏は財務省による文書改ざんについて「(安倍晋三)首相から指示はなかった」とも述べ、安倍昭恵首相夫人や菅義偉官房長官、麻生太郎財務相の関与も否定した。
安倍政権へのさらなる打撃にはならないとみた投資家らの買いを誘った。

https://www.nikkei.com/article/DGXLASS0ISS13_X20C18A3000000/