千葉県教委は20日、勤務校のトイレで盗撮したとして、県立柏井高の男性教諭(28)を免職とするなど、教諭2人を懲戒処分とした。

 これで2017年度の監督責任に基づかない懲戒処分は20件(16年度11件)となり、免職は10件(同3件)となった
。わいせつ・セクハラ行為による懲戒処分は11件で、15年度と並び過去10年間で最多となった。

 県教委によると、男性教諭は昨年11月〜今年1月に少なくとも3回、体育館の女子トイレに入り、個室内の女子生徒を扉の上からスマートフォンで動画撮影したという。
生徒の1人が気付き、トイレに入る前に近くで男性教諭を目撃していたことから別の教員に相談。校長らが本人に確認したところ盗撮を認めた。
「人間関係や部活動指導のストレスなどから自暴自棄になり、衝動的に盗撮した」と話したという。

 県教委はこのほか、旅行中に鉄道に不正乗車したとして、県立船橋高定時制の男性教諭(52)を停職6か月とした。
教諭は昨年末から年始にかけ、北海道を1人で訪れた際、入場券を利用するなどして正規の運賃を支払わなかったという。駅員に気づかれ発覚した。

 半田徹也・教育次長は「不祥事が続き、県民の皆さまに本当に申し訳ない」と陳謝。
今月7日にも3件の懲戒処分を行ったばかりで「言葉が見つからない」と話し、不祥事根絶に向けた研修を強化するとした。

教諭が勤務校の女子トイレで「衝動的に盗撮」
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180320-OYT1T50110.html