韓国の李洛淵首相は19日(現地時間)、ブラジルの首都ブラジリアでの「第8回世界水フォーラム」
開会式前、日本の皇太子徳仁親王に対し、南北対話をはじめとする朝鮮半島情勢の変化への
理解と支持を求めた。また、韓日関係の改善へ力添えを求めた。

李氏は世界水フォーラム開会式の会場に入る前、徳仁親王に歩み寄り、あいさつした。

李氏は、北朝鮮核問題の解決に向け、韓国政府が国際社会の北朝鮮制裁に賛同する一方で
対話のルートを維持し、今の南北対話の機運を生かし核問題の平和的な解決を目指して
いることを説明しながら、「韓国政府の努力と朝鮮半島の変化を、日本は理解し支持してほしい」
と呼び掛けた。これまで自分なりに韓日関係の発展に努め、今後も努力し続けるとして、
徳仁親王に両国関係改善への力添えを求めた。
さらに、適切な環境が整えば徳仁親王の韓国訪問を希望することも伝えた。

徳仁親王は朝鮮半島の変化に対する理解と支持の求めに、自身の立場でできることは
限られているものの、できることはするという趣旨を述べながら、朝鮮半島問題の
平和的な解決を願うとした。
韓国訪問の要請に対しては、両国間に良い環境ができることを願うと答えた。
韓国料理を好んでいるという話もあった。

言葉を交わしたのは開会式前の3分程度だった。

李氏は新聞記者時代に東京特派員を務めたことがあり、日本語が堪能だ。
この日は英語と日本語を使って対話し、韓日関係に関し内密な話もあったとされる。
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