森友学園問題 財務省 以前から不都合な文書削除か

「森友学園」への国有地売却に関する決裁文書が書き換えられた問題で、財務省が国会に書き換えがあったと報告した14件の文書のうち1件で、
森友学園をめぐる問題が発覚するおよそ2年前に添付されていたメモが削除されていたことが新たにわかりました。
すでに明らかになっている書き換えよりも前から行政にとって不都合になると考えた公文書の内容を意図的に削除するなどの行為が行われていたことになり、
公文書の書き換え・改ざんはさらに深刻な問題に発展することになります。

3年前にも削除か
このメモは平成27年4月に近畿財務局が森友学園に国有地を貸し付けるにあたって作成した決裁文書にもともと添付されていた1枚紙です。

財務省は13日午後、参議院予算委員会の理事に12日に国会に書き換えがあったと報告したものとは別に
決裁文書に添付していたこのメモが削除されていたことが新たにわかったとする説明をしました。

財務省の説明によりますと、このメモは、平成27年6月、学園の籠池前理事長が近畿財務局に
決裁文書の開示を求めて情報公開請求を行ったときに原本から削除された可能性があるということです。

削除されたメモは国有地の契約について財務省本省と相談していることがわかる内容で、開示すれば籠池前理事長が本省に直接、
契約についてさまざまな要求を突きつけるのでは無いかと心配して近畿財務局の判断で削除したとみられるということです。
この削除には財務省本省は関わっていないということです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180313/k10011363801000.html