高齢者の介護の現場や子育て世帯に欠かせない紙おむつについて、使い終わったあとの保管や処分を負担に思う人が少なくありません。
そこで国土交通省は、おむつを下水道に流して捨てることができないか検討を始めることになりました。

高齢者の介護施設などでは使い終わった大量の紙おむつは感染病対策で厳重な保管が求められ、ゴミとして捨てるまでの間においの対策なども必要です。
赤ちゃんの紙おむつも保育所や外出先から持ち帰って自宅で捨てなければならない場合が多く、負担を感じる介護事業者や子育て世帯が多いのが実態です。

おむつの業界団体によりますと高齢化が進むにつれ大人用の紙おむつの出荷は増え、去年は78億枚と、8年前の1.4倍に増えています。
今後も使用が増え使い終わったおむつの処分がさらに大きな課題になっていくとみられます。

このため国土交通省は、大学教授などで作る会議をつくりおむつを下水道に流して捨てることができないか検討を始めることになりました。
国土交通省は、台所からでる生ゴミを細かく砕いて、排水と一緒に流してしまう下水道の整備を進めているため、紙おむつも細かく切り刻む機械を導入し、下水道に流す方法などを想定しています。

会議では下水がつまらないようにするため紙おむつの素材や細かく切る方法にどのような工夫が必要かを検証し2021年度をめどに導入を判断することにしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180313/k10011362401000.html
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20180313/K10011362401_1803130522_1803130522_01_03.jpg