ローソンは、群馬県館林市に環境配慮モデル店舗「ローソン館林木戸町店」を1月19日に開店した。
店舗建物に国産材を採用し、太陽光発電システムの導入などにより、外部から調達する電力量を
2016年度の標準的な店舗と比べて約61%削減した。

店舗の屋根上に出力24kWの太陽光パネルを設置した。14kWは店舗の消費電力に充当し、
10kWは売電する。また、店内に5.6kWhの蓄電池を設置した。太陽光パネルで発電した
電気を需給バランスに合わせて充放電することで、電力調整力として活用する。

国産杉を使用したCLT(直交集成板)や国産木材を店舗の構造や内装に使用することで建物の
断熱性を高めるとともに、店舗建築時のCO2排出量を約1.9t削減した。また、自動開閉式の
換気窓や地中熱利用の給気ピットといった空調設備と合わせ、建築関連の工夫で約15%の
省エネを実現した。

このほかにも、CO2冷媒の冷凍冷蔵機や要冷ケース、外気温が低い夜間に蓄熱槽内に氷を
作って要冷ケースを冷却するウルトラエコアイス(要冷蓄熱槽)、LED照明、IoT化した
店舗設備(要冷・空調・照明など)を外部から自動で節電制御できる省エネ実行支援システムなどにより、
電気設備関連の工夫で約31%の省エネを達成した。各設備はECHONET Liteに対応する。

これまでに同社は、省エネに関する取り組みとして2009年からLED照明を全店導入。
また、2010年からCO2冷媒冷凍冷蔵機を約2500店舗に、2012年から太陽光発電
システムを約2000店舗に導入している。

http://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/news/16/031210870/