NHKニュース
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森友学園問題 会計検査院も2種類の文書把握

会計検査院は12日開かれた野党6党のヒアリングで、去年、森友学園に国
有地が大幅に値引きされて売却された問題について検査する中で、財務省が
作成した決裁文書が2種類あることを把握していたことを明らかにしました。

会計検査院の山崎健国土交通検査第2課長は12日午後、国会内で開かれた
野党6党のヒアリングで、去年、国有地売却の問題の検査を進める中で、財
務省が作成し、貸し付け決議書に添えられていた文書の内容が、国土交通省
から提出されたものと近畿財務局から提出されたもので異なっていることを
把握していたと説明しました。

国土交通省から提出された文書は12日に財務省が国会へ提出した書き換え
前の文書と同じ内容だった一方、財務省から提出された文書は書き換え後の
文書だったということです。

このため検査院は去年5月、財務省に対し内容が異なっていることを指摘し
「他に文書があるのではないか」と質問したところ、財務省は「他に文書は
なく、近畿財務局が提出したものが最終版だ」という見解を示したというこ
とです。

これを受けて検査院は財務省の説明にのっとって検査を進め、去年11月に
報告書を提出したということです。

この対応について検査院は「文言が削られた部分について財務省に聞き取り
をしたところその説明と国土交通省から提出された文書の内容との間に大き
な矛盾がなかったため検査に影響がないと判断した」としています。

検査院は今後、改めて検査を行う必要があるかどうか2種類の文書を精査す
ることにしています。
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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180312/k10011362231000.html