人への臓器移植用ブタ作製、来年初めにも供給
http://www.yomiuri.co.jp/science/20180305-OYT1T50023.html
 明治大や京都府立大などのチームは、人への移植用のブタを作製したとして、10日に大阪府吹田市で開かれる日本異種移植研究会で発表する。

 動物の臓器や細胞を人に移植する「異種移植」に関する国の指針に基づき、
移植用動物を作ったのは初めてといい、来年初めには民間企業と共同でブタの供給を始める方針。

 異種移植は臓器不足を解消する手段として、ニュージーランドやロシアなどで
臓器の機能が人に近いブタから人への移植が200例以上行われている。国内での実施例はない。

 厚生労働省は2016年、移植用動物の作製法などを定めた指針を改定。ブタは隔離した清潔な環境で育て、
約40種類のウイルスの検査を行い、人への感染を防ぐなど安全性を確保するよう求めている。