人口減少が深刻化する一方で日本に住む外国人は去年までの4年間で全国の約75%の市区町村で増加していることが分かりました。
大都市部だけでなく地方でも急速に増えています。

NHKは3か月を超えて日本に滞在する外国人が総務省がまとめる人口のデータに反映されるようになった平成25年から去年までの
4年間のデータを独自に分析しました。その結果、全国の約83%にあたる1447の市町村で日本人が減少する一方、在留外国人は
約75%にあたる1316の市区町村で増加していたことがわかりました。

大都市に加え地方でも急増

このうち外国人の数が最も多かったのは、大阪市で12万5443人、横浜市で8万6584人、名古屋市で7万2757人などと大都市部を
中心に多くなっています。一方、外国人が100人以上増えた市区町村のうち、特に増え幅が大きかったのは、北海道留寿都村で6.7倍、
北海道東川町が4.8倍、鹿児島県いちき串木野市が4.3倍などとなっていて、地方でも外国人が急増しているのが分かります。

留学生・技能実習生が急増永住者も最多

日本に住む外国人は約247万人と過去最高を更新していますが、特に増えているのが留学生と技能実習生、それに永住者です。

法務省の在留外国人統計によると、この4年間で、留学生は11万2613人、永住者が9万8784人、技能実習生が9万7182人増えました。
在留資格別では、最も多いのが「永住者」で73万8661人、在日韓国人など「特別永住者」が33万4298人、「留学生」が29万1164人、
「技能実習」が25万1721人などとなっています。

このうち「永住者」は全体の4人に1人にのぼっていて過去最多を更新しています。

留学生は離島・奄美大島でも増加

地方でも外国人が増加している背景の1つには「留学生」の受け入れ先となっている「日本語学校」が各地で急増していることがあります。

全文
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180304/k10011351441000.html