https://iwj.co.jp/wj/open/archives/413439

 女性専用車両に反対するグループは、24日に渋谷駅前での街頭演説を予定していた。それを知ったヘイトスピーチや差別的街宣に抗議してきた人々が、いわゆるカウンター活動を展開したというのが冒頭の経緯である。

 なお、街宣を阻止されたグループのリーダー格の男性は、24日、自身のツイッターで「カウンターは在日朝鮮人」と差別扇動目的のレッテル貼りの投稿をおこなっている。もちろん自分たちは日本人であるという前提であろう。

女性専用車両反対デモのカウンターは在日朝鮮人だった(2018/02/24)
twitter.com/sabetsukinshi/status/967969392322490368


 これはおそらくは、カウンターに対して「在日」というレッテルを貼る嫌がらせであろう。しかしよく考えると、おかしな話てある。

 混雑の激しい大都市圏の通勤電車で、痴漢被害を受けるおそれのある女性に対して、安心できる環境を提供している女性専用車両。
嫌がらせのように乗車するという実力行使に及んだ卑怯な男たちが日本人であり、そうした卑怯な行為に対して毅然と抗議をする勇敢でまともな男たちが、在日朝鮮人である、ということになる。
これが本当なら、日本人男性としては実に不名誉なことになるのではないか。

 実際、「お前たちだけ楽をして許せない」「差別されているのはこっちだ」との主張は、在特会などのヘイトスピーチ団体と全く同じ論理構造である。
弱者への配慮を欠き、生活保護バッシングなどにも通底する、稚拙で悪質な八つ当たりだ。不寛容な社会の歪みが、ここにも浮かび上がっている。