アメリカの高校で生徒ら17人が死亡した銃乱射事件が起きたことを受けて、トランプ大統領が教師が銃を所持する必要性を訴える中、南部ジョージア州の高校で、教師の男が拳銃を発砲して身柄を拘束される事件が起き、今後の議論に影響を与えることもありそうです。

アメリカ南部、ジョージア州の高校で28日、この高校に勤める53歳の教師の男が教室の鍵を掛けて、室内に立てこもりました。

生徒たちから連絡を受けた校長が鍵を開けて教室に入ろうとしたところ、男が拳銃を1発、発砲しました。
男はまもなく駆けつけた警察官に身柄を拘束され、発砲でけがをした人はいませんでした。
警察は、詳しい経緯や発砲した動機などを捜査しています。

アメリカでは、先月14日、南部フロリダ州の高校で生徒ら17人が死亡する銃乱射事件が起きたばかりです。

事件を受けてトランプ大統領は、生徒を守るために教師が銃を所持する必要があると述べたのに対し、現場となったフロリダ州の知事が反対する考えを示すなど賛否が分かれています。

今回の事件の報道で、アメリカのCNNテレビは「教師の銃所持は新たな危険性を生むという意見もある」と紹介していて、今後の銃規制の議論に影響を与えることもありそうです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180301/k10011347141000.html