呉の片隅に「すずの家」…舞台の土地を整備へ

http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20180215-OYO1T50009.html?from=tw

原爆投下前後の広島を描いて大ヒットしたアニメ映画「この世界の片隅に」で、舞台になった広島県呉市の主人公ゆかりの土地が、観光スポットとして整備されることになった。
ヒロインの「すず」の嫁ぎ先となった家の間取り図に基づき、「すずさんに逢あえる丘」(仮称)になるという。

 市が2018年度当初予算案に790万円の事業費を盛り込み、同年度の完成を目指すと発表した。

 整備する場所は、同市の灰ヶ峰(標高737メートル)の中腹にある約200平方メートル。広島出身で、映画の原作者の漫画家こうの史代さんの親族が以前暮らしていた土地で、すずが嫁いだ地域のモデルとなっていた。

 こうのさんが昨年3月市に寄付し、市が活用法を検討してきた。

 市の計画では、こうのさんのスケッチを基に、家の間取り通りに舗装用ブロックで玄関や縁側、和室などを区分し敷地内に映画に登場するタンポポを植える。

 人気映画や漫画の舞台となった場所は「聖地巡礼」として多数のファンが訪れるようになっており、市は「映画のシーンに思いをはせてもらえる場所にしたい」としている。