例えばうちの地方だと「こっちは吹雪が大変で…」とかに数秒黙ってから「お山が綺麗ですからね」
「このお刺身美味しいですか?」にもしばらく黙ってから「普通は平べったく並べて売ってるよね」
とか返すわけ

東京の人だと聞かれたら即座に「はい、吹雪が厳しいです」「いいえ、大丈夫です」とか
「はい、美味しいです」「いいえ、それほどでもありません(こう答える人はあまりいないだろうがw)」だろ?

これはさ『吹雪が厳しい、辛い』『だけど、そんなふるさとが好き』という共感認識がある
そしてそれは口に出さない
その代わり数秒黙る
その黙ってる間に共感認識を確認するから、(地元が同じで)通じる相手だとわかるわけさ

刺身の件も同じで『美味しいのは当たり前』だから、あえて口に出さない
そして平べったく並べないでどんと重ねて出す=量が多い(ことを褒めている)わけ

この辺の言語外のやり取りがあって、共感ができて、それから方言が戻ってくるわけさ

だから言葉だけでなく、感性が異なる東京の人間相手にいきなり方言をしゃべれと言っても詰まって出てこない