米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが飛行を強行再開した。

機体の一部を落下させても報告せず、県やうるま市などの要求も無視しての飛行再開である。強く抗議する。

米軍を増長させた要因は毅然(きぜん)とした姿勢で事に当たらない日本政府にある。
安倍政権は米軍ではなく、国民の安全と生活を守ることを最優先させる責任を自覚すべきだ。

オスプレイがうるま市伊計島海岸に機体の一部を落下させたことについて、小野寺五典防衛相は「公共の安全または環境に及ぼす可能性がある事件・事故」とし、日米合同委員会合意に基づき、日本側に通報されるべきものとの認識を示していた

米軍は日本側からの連絡を受けて事故を明らかにしただけである。これをもって通報したことにはならない。極めて不誠実な対応であり、日本政府として強く抗議するのが筋である。

だが小野寺防衛相は抗議するかを問われ「どのような経緯で日本側に通報がなかったかということは、確認をしている」とし、抗議については触れなかった。

主権国家としての意識が希薄だと言わざるを得ない。
日米合同委で決められたルールが破られたのである。
通報しなかった経緯を確認するだけで済ませてはならない。

<中略>

安倍政権は米軍に属国扱いされていることを深く認識し、恥じ入るべきである。
対米追従姿勢を改めることこそが、真に県民に寄り添うことにつながることに、安倍首相はいい加減気づくべきだ。

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