サイコパスを簡単に説明すると、良心というものを全く持たない人格障害である。

マーサ・スタウト著「良心をもたない人たち」によると、以下の条件に3つ以上あてはまった場合、精神科医の多くは反社会性人格障害を疑うそうだ。

1. 社会的規範に順応できない
2. 人をだます、操作する
3. 衝動的である、計画性がない
4. カッとしやすい、攻撃的である
5. 自分や他人の身の安全をまったく考えない
6. 一貫した無責任さ
7. 他人を傷つけたり、ものを盗んだりした後で良心の呵責を感じない
(以上、マーサ・スタウト著「良心をもたない人たち」より引用)

では一体、“良心”のない状態とはどういう状態であろうか?
それは、何をやっても罪悪感を感じない状態である。だから自分のやりたいことは何でもやる。嘘をついても、他人を陥れても、傷つけても、何も感じない、究極の自由を持った人間である。
ヒッチコックの映画「サイコ」の源であるが、あの映画のアンソニー・パーキンス扮するベイツはただの多重人格(sepalate personality:本当は分離人格が訳としては正しい)者であって、本来のサイコパスではない。