平昌冬季五輪のフィギュア団体女子フリーで、日本人を両親に持つ長洲未来(米国)がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させた
。五輪の女子で伊藤みどり、浅田真央に次ぐ史上3人目の快挙となるが、米国内ではその演技以上に長洲の「太もも」に視線が集まった。

 五輪をテレビ観戦していた視聴者が、次々にSNSに書き込んだ。

 「長洲は太ももに『USA』のタトゥー(入れ墨)をしているのか?」「内ももにあるのは青あざ? タトゥー?」「長洲の太ももに『USA』のロゴ? タトゥーだろ」…。

 演技中、長洲の右太ももの内側にちらついた「USA」の文字に関する質問が拡散された。

 米紙ワシントン・ポスト(電子版)によると、この「ミステリー」の正体は「キネシオロジーテープ」。関節などを固定する従来のテーピングとは異なり、
筋肉や関節、靱帯(じんたい)などを保護・サポートする目的で開発されたスポーツテープだ。

 米国選手団にそのテープを提供しているメーカーが、SNS上の質問に「彼女(長洲)は痛みを解消し、サポートするためのテープを貼っている
。米国選手団に『USA』と入ったテープを提供している」「タトゥーだと思っていた人にはがっかりしてほしくないが、未来はわれわれのキネシオロジーテープを貼っていた」と回答し、疑問は解消された。

 米国選手団にテープを提供しているメーカーはSNS上で「関心があったらこちらへ」とホームページを紹介。長洲の「太もも」は同メーカーにとって効果抜群の広告となった。(五輪速報班)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180212-00000553-san-spo