守口で世界支える モーグル板トップブランド
毎日新聞2018年2月10日 13時15分

 国内外のモーグルトップ選手のため、オーダーメードのスキー板を作り続ける「マテリアルスポーツ」(大阪府守口市)社長、藤本誠さん(59)が、
平昌冬季五輪でも、自社製の板と愛用選手が表彰台に立つのを心待ちにしている。現地入りし、「どの国の選手も全力を出し切って」と、声援を送り続けている。

 藤本さんが手がける「ID(アイディー)one( ワン )」ブランドを利用するのは、日本では代表5人のうち、昨年の世界選手権を制した堀島行真(中京大)ら3人。
ミカエル・キングズベリー(カナダ)ら海外の上位選手とも契約している。

 ブランド名を広めたのが、長野五輪から5大会連続入賞を果たした上村愛子さん(38)。
自身もモーグル競技に詳しい藤本さんは、用具の使い心地などについて上村さんから相談を受けるようになり、上村さんは2000年からIDoneの板を使うようになった。
 
 現在は北米などにも販路を広げ、契約選手はソルトレークシティーからソチまでの五輪4大会で、エアリアルも含め獲得メダル13(うち金は6)。
堀島、キングズベリーは12日の決勝に進出しており、藤本さんは「メーカーなので日本びいきになってはいけないが、心情としては日本選手に頑張ってほしい」と話した。【山口知】

https://mainichi.jp/sportsspecial/articles/20180210/k00/00e/040/322000c