【平昌五輪】空席の穴埋め「裏ボランティア」が始動 無料チケットで盛況演出
http://www.sankei.com/world/news/180209/wor1802090026-n1.html
9日に開幕した平昌五輪で、非公式の「裏ボランティア」が各競技場で業務を開始した。
不人気種目への観客動員対策で、五輪組織委や近隣自治体は、ボランティアスタッフや近隣住民に無料チケットを配布。大会の“盛況ぶり”を演出するのに一役買っている。

 開幕に先立ち、8日に予選が始まった新種目のカーリング混合ダブルス。
ほとんどの席が埋まった江陵の競技場で、青や黄色のニット帽に韓国旗をとりつけたカチューシャを重ねた一団が目を引いた。

 「私たちは『ボランティア』なのよ」。江陵市内に住む主婦(64)は首をすくめた。市の斡旋(あっせん)を受け、地元の住民団体約30人で競技場を訪れたという。
「今日みたいな人気の少ない会場に来て、来場者が多ければ席を離れることになっているの」
(略)
 地元紙の江原道民日報は9日、8日の会場の様子について「低調な観客入りが憂慮されたが、大部分の席が埋まりほっとした」とする組織委関係者の声を紹介。「大会成功の合図だ」と評価した。