福岡県直方市で2011年に新聞販売所のトイレの窓ガラスが割られ、窓枠から銃弾が見つかった事件で、県警は7日、
受刑中の指定暴力団工藤会系組員嶺隆啓(みねたかひろ、36)と、熊本市北区の無職藤岡孝一(43)の両容疑者が関与したとして、銃刀法違反(発射罪など)容疑で逮捕し、発表した。
いずれも認否は明らかにしていない。

発表によると、2人は11年6月5日、直方市内の路上で拳銃から実弾1発を発射。同市溝堀1丁目の聖教新聞販売所2階の住居兼店舗のトイレ窓ガラスに命中させた疑いがある。
販売所の2階には男性所長(当時41)ら一家4人が住んでいたが、けがはなかった。

事件当時、北九州市内や筑豊地方などで民家などへの撃ち込み事件が相次いでいた。会見した国本正春・北九州地区暴力団犯罪捜査課長は
「販売所は工藤会とは無関係。販売所を狙ったのか、たまたま当たったのか、捜査の攪乱(かくらん)を狙った可能性もある。工藤会上層部への関与を含め、背景を調べていく」と話した。

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