LINE社の媒体資料によると、LINEアプリの2017年9月時点の日本国内のMAU(月間アクティブユーザー数=月に1回以上アプリを
使った人の数)は約7100万人。なんと日本の人口の55.2%に及ぶ。

総務省の通信利用動向調査によると、16年の個人のスマートフォン普及率が56.8%。この数字を踏まえると、
日本のスマホ所有者の9割以上がLINEを使っているといってもいいかもしれない。日本では立派なコミュニケーションインフラに成長したといえる。

16年1月の同調査では、40代が17.4%、50代以上が18.4%だったのに対し、15〜19歳が11.6%、20代が24.8%だった。
この時点での「国内登録者数」は約6800万人。20代以下の人口が減っていることも影響しているだろうが、それだけではない可能性もある。
少しずつとはいえ、利用者が「高齢化」する一方、若者の「LINE離れ」が進んでいるかのように見える。

「LINEグループが増えすぎて、日中、メッセージのプッシュ通知が届き続けるので、最近は通知機能をオフにしている」と話す。
「気づくと通知が何十件もたまっているけど気にしない。『未読スルー』(メッセージを見ずに無視すること)や『既読スルー』
(メッセージを見ても返信しないこと)は普通」と続ける。

大学生になるとフェイスブックを使い始めるケースも多いようだ。

ある大学生は、「(フェイスブックには)ほとんど投稿はしないけど、アルバイトやインターンシップで知り合った大人とコミュニケーションを
取るのには便利」と言う。とりあえずフェイスブックの利用がメインの「おじさん・おばさん」世代とは、フェイスブックでつながっておきさえすれば、
LINEを含めたほかのSNSでのつながりまでは求められない、という“メリット”もあるようだ。

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