ロシア国防省は3日、シリア北西部イドリブ県上空を飛行していたロシア空軍の攻撃機Su25が
地上からの高射砲で撃墜されたことを明らかにした。ロシア通信などが伝えた。

パイロットは機外に脱出したが、地上で戦闘になり、死亡したという。

ロシア国防省はパイロットが降下したのは、イスラム過激派組織「シャーム解放委員会」
(旧ヌスラ戦線)の支配地域だったとしている。3日、複数のロシア空軍機が攻撃し、
戦闘員30人以上を殺害したという。

イドリブ県は、アサド政権を支えるロシアとイラン、反体制派を支持するトルコの3カ国による
和平協議で、停戦を実現する「緊張緩和地帯」とされている。パイロットの遺体回収について、
ロシア国防省は、この緊張緩和地帯の管理を担当するトルコと協議しているという。

ロシアは2015年9月からシリア内戦に軍事介入。
昨年12月11日には、プーチン大統領がシリア西部のロシア空軍基地を訪問して
過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦の勝利を宣言。
派遣部隊の撤退開始を命じていた。

https://www.asahi.com/articles/ASL2410C8L23UHBI02T.html