従軍慰安婦問題を巡る韓国政府の新方針を発端に、日韓関係の一層の悪化が
指摘されている中、駐神戸韓国総領事館(神戸市中央区)の朱哲完(ジュ・チョルワン)
総領事(59)が神戸新聞社のインタビューに応じた。日本国内には
朴槿恵(パク・クネ)前政権と交わした2015年の日韓合意が事実上破棄
されたとして反発があるが、朱総領事は「決してそうでない。両国間の
未来志向的な関係を重視した苦悩の決断だ」と理解を求めた。
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、日韓合意では問題を解決
できないと発言。同時に、合意が「両国間の公式合意だったという事実は否定できない」として、
日本側に再交渉は要求しないとした。

 朱総領事は「文大統領が破棄したのは日韓合意ではなく、昨年の
大統領選で自身が掲げた『(日本と)再交渉を行う』という公約だった」と
説明。「合意を維持したということは、文大統領が韓国内の被害当事者の
一部や野党、自身の支持者などから非難を受けることを覚悟しながら、
両国間の未来志向的な関係を重視し、苦悩の決断をしたということだ」と主張した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180120-00000000-kobenext-soci