日本ペンクラブ会員の中川昭秀さん(75)=三郷町=が、聖徳太子をテーマにした小説「『聖徳太子』にされた異人 大草原より来た騎馬民族の
可汗(ハーン)『厩戸王(うまやどのおう)』」を文芸社から自費出版した。
中川さんは戦時中に朝鮮半島で生まれ、幼い頃から日本と大陸のつながりに関心があった。故江上波夫・東大名誉教授の「騎馬民族征服王朝説」
などにも影響を受けて自身で研究を重ね、古代日本に多くの騎馬民族が入り支配層になったとのユニークな視点を持つ。
小説の第1部は、トルコ系遊牧民族の国家「突厥(とっけつ)」が分裂した「西突厥」の王の1人が日本に渡り厩戸王となったという設定。第2部では、
日本書紀の中で厩戸王が聖人として描かれた背景を、藤原不比等らの策略として描いた。
中川さんは「通説を信じ込まず、疑問を持って考え続けることが歴史のおもしろさだと伝えたい」と話す。税込み1512円。本の問い合わせは文芸社(03・5369・2299)。
いかそーす
https://mainichi.jp/articles/20171213/ddl/k29/040/582000c
騎馬民族征服王朝説を吹聴する輩が未だに生存している模様