アメリカのトランプ大統領は、ロイター通信のインタビューに応じ、中国による知的財産の侵害をめぐる問題で、巨額の罰金など何らかの制裁措置の発動を検討していることを明らかにしました。
実際に制裁に踏み切れば、中国が報復措置を講じて貿易摩擦が激しくなることも予想されます。
中国による知的財産の侵害をめぐる問題で、アメリカのトランプ大統領は去年8月、一方的な制裁措置を発動できる通商法301条の適用を視野に入れた調査を始めるようアメリカ通商代表部に求める大統領令に署名しました。
この問題についてトランプ大統領は17日、ロイター通信のインタビューで、「われわれは大きな損害を受けている。知的財産の問題で巨額の罰金を検討している。近く公表されるだろう」と述べ、中国に対して何らかの制裁措置の発動を検討していることを明らかにしました。
そのうえでトランプ大統領は、今月下旬に予定している、今後1年間の施政方針を示す一般教書演説で、中国との貿易問題を取り上げる考えを示しました。
トランプ政権が実際に制裁に踏み切れば、中国が報復措置を講じて貿易摩擦が激しくなることも予想されます。
ことし11月に議会の中間選挙を控え、中国に対する貿易の不均衡の是正や、NAFTA=北米自由貿易協定の見直しなど、通商問題への対応を強化する姿勢を示しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180118/k10011293051000.html
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20180118/K10011293051_1801181022_1801181027_01_02.jpg